リビア:ハフタル氏の敗北はリビアに新たな政治的・軍事的空白をもたらす(1)
2020年06月07日付 al-Quds al-Arabi 紙


▪ニューヨーク・タイムズ:ハフタル氏の損失はリビアに新たな政治的・軍事的空白が出現する余地を与える(1)

【ロンドン:本紙】

『ニューヨーク・タイムズ』紙は反体制派のハフタル将軍の敗北と、その敗北がリビアの政治的空白に与える影響について取り上げ、同紙のディクラン・ウォルシュ特派員は「カイロでの停戦イニシアチブはまさにハフタル氏の損失を極小化する試みであり、また、ハフタル氏が被った損失によって対立陣営である国民統一政府側に味方するトルコの決定的な影響力が露呈した」と述べた。

ウォルシュ特派員は、ハフタル陣営崩壊の規模とその早さはリビア国民を驚かせるものだったと見ており、複数のアナリストもハフタル氏の撤退は14か月続いた首都制圧の終結だけでなく、リビアで軍事的・政治的空白が生まれる段階になったことを示唆するものだと述べている。

また、同紙は欧州外交関係委員会の研究者であるターリク・マジュリースィー氏の「すべての指標が変化に向かっている」という発言を伝えた。、さらに同氏は「騒ぎが収まった後、事態がどうなるかは明確ではないが、ハフタル勢力は敗者となった。彼が譲歩と歩み寄りを見せたのは彼が2014年にリビアに戻って以降初めてのことだ」と語ったという。

リビアは石油埋蔵量という点においてアフリカ大陸で最も恵まれた国の一つとされてきたが、2011年のムアッマル・カッザーフィー指導者追放のためのNATOとアメリカによる軍事作戦以降、混乱が続いている。

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( 翻訳者:武田ほのか )
( 記事ID:49279 )