トルコ映画:トルコ初の国際難民映画祭開幕へ!ー8つの長編映画作品がコンペに
2020年06月09日付 Milliyet 紙
6月14日にスタートする予定の国際難民映画祭において(UGFF)の長編カテゴリーにおいて競う映画作品が発表された。
ヌリ・ビルゲ・ジェイラン氏が審査委員長を務めた国際長編映画祭コンペには8つの映画作品が競う予定だ。難民がテーマとなっている最も包括的な映画祭において競い合う映画の数々の中で注目を集める作品の一つが7つの映画賞を受賞した『娘は戦場で生まれた(英原題(For Sama)』だ。2019年のオスカーの候補作品となった映画作品である、BAFTA(英国アカデミー賞)カンヌ、そして英国インデペンデント映画賞において最優秀ドキュメンタリー賞とともに帰還した。シリア人のワアド・アル カティーブ氏そしてイギリス人のエドワード・ワッツ氏が監督したドキュメンタリー作品は、シリアで起こる内戦を一人の若い母親の視点から描いている。
■表彰式は6月21日に
アフガン人映画監督であるハッサン・ファジリ氏の真実の人生の物語を題材としてサンダンスとベルリン映画祭などの各映画祭から様々な賞と共に帰還した『ミッドナイト・トラベラー』は、コンペティションに参加しているその他の作品の一つである。『ミッドナイト・トラベラー』は、2015年に撮影をした映画のためにタリバンに懸賞金をかけてしまったハサン・ファズィリ氏と、二人の娘と共に国から逃れなければならなくなったことと、その後に起こった出来事を伝えている。
ウクライナ人の映画監督であるマリナ・ゴルバチ氏と受賞歴のある映画監督のメフメト・バフダル・エル氏が共同で監督をした『オマルと私たち』は、トルコとギリシアの国境沿いに暮らしている引退したある一人の司令官が、同じアパートで生活を送る隣人の命を救った二人の難民をその家に迎え入れ始めた後の偏見と直面する様子を描いている。東ヨーロッパ、ロンドン、ミラン国際映画祭から様々な賞と共に帰還したオルグン・オズデミル氏が監督した『私の娘の香り/ Scent Of My Daughter』は、コンペティションにて位置を占めているその他のトルコ製作の映画としてリストアップされている。受賞作品の数々は6月21日にフェスティバルのクロージングそして受賞式典において発表される予定である。
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
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