モーリタニア:ヒジュラ暦に疑問を投げかけたブロガーを逮捕
2020年06月10日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モーリタニア:ヒジュラ暦の正確性と妥当性に疑問を投げかけたブロガーを逮捕
【ヌアクショット:本紙】
ヌアクショット西州の検察事務官は昨日水曜日(10日)、検察の要請により、『マヤディーン』チャンネルの特派員であり広告規制当局のメンバーも務めるジャーナリストのアビー・ウルド・ズィーダーン氏の勾留を指示した。同氏が自身のフェイスブックページでラマダーン月に関する多数の文章を公開した後のことだった。公開した文章の中には、預言者ムハンマドの死後に採用されたヒジュラ暦には信頼できる正確性が欠けていると述べたものもあるという。断食という宗教的義務を(現在の時期に)固定し、それに従うことを「単なる妄信」だとしたのだ。
さらに、投稿の中で彼は、「断食月ではない月のあいだ信者は断食し、天使が降りてくる『みいつの夜(ライラトルカドル)』の時に断食をやめている」と述べた。
そして、同氏は預言者ムハンマドが「毎年9月半ばから10月中頃まで」断食していたと語った。
検察は、刑法306条の第3項に基づきウルド・ズィーダーン氏に「必須の宗教関連知識の否定」および「虚偽の情報発信」の嫌疑をかけた。
検察はまた、サイバー犯罪法第21条に基づき、同氏に「イスラームの価値観を損なう内容の配信」でも同氏を起訴した。
ウルド・ズィーダーン氏は今週水曜日に逮捕されたが、自身の逮捕についてフェイスブックで公表し、「召喚の理由は分からない」と語った。
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( 翻訳者:猪股陽気 )
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