ギョベクリテペ遺跡、見学正常化に準備中
2020年06月12日付 Milliyet 紙


新型コロナウイルスの感染拡大に伴い約3ヶ月の間観光客の受け入れを停止していた、その1200年の歴史から「歴史の原点」と呼ばれるギョベクリテペ遺跡の正常化プロセスが始まり、約2000人の訪問客が訪れた。

1200年の歴史から「歴史の原点」と呼ばれ、ユネスコの世界遺産リストに登録されているシャンルウルファのギョベクリテペ遺跡には、正常化プロセスの第一週におよそ2000人の訪問客が訪れた。

国内・国外から毎年多くの観光客がギョベクリテペ遺跡を訪れており、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が2019年を「ギョベクリテペの年」と宣言したことにより、昨年は観光面で「黄金期」を迎えた。

ギョベクリテペ遺跡を訪れる観光客の数は大きな伸びを示しており、2019年には412378人が訪問して最多記録を更新した。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ギョベクリテペ遺跡は3ヶ月の間訪問客の受け入れを停止していたが、文化観光省によるバーチャル博物館の試みでは最も多くの訪問があった。

ギョベクリテペ遺跡では、6月1日に始まった正常化プロセスで、訪問客のマスク着用とソーシャル・ディスタンスの確保、衛生面のルールに適合する形で訪問客の受け入れを再開した。

約3ヶ月の休止期間を経て訪問客の受け入れを再開したギョベクリテペ遺跡には、初めの10日間で約2000人が訪れ、将来に向けて希望を抱かせる形となった。

「ギョベクリテペの年」が明けた後も定番の観光スポットとなっている街の観光業者も、観光客の受け入れを再開できることを幸せに感じている。

シャンルウルファ地域観光ガイド協会のムスリム・チョバン会長は、アナトリア通信の取材に対し、シャンルウルファやトルコの誇りであるギョベクリテペ遺跡が長い休止期間を経て訪問客の受け入れを再開できることを幸せに感じていると述べた。

チョバン氏は、訪問客の受け入れにあたり協会として対策を適用したと述べたうえで、以下のように話した。

「私たちも、観光客のガイド、そして代理店として、必要な対策を適用した。私たちのガイドに情報を周知する努力を続けている。2019年が「ギョベクリテペの年」とされてから、私たちの街を訪れることができていない全ての人々を受け入れるのを待ち望んでいる」

感染拡大のさなか、いくらかの経費も増した。シャンルウルファの観光業者が一堂に会し、観光客向けの入場料を値上げしないように全員が責任を持った。3ヶ月の間自宅に篭っている人々は、シャンルウルファやギョベクリテペを訪れることを待ち望んでいる。2019年には400000人がギョベクリテペを訪れた。この自宅待機期間があったため、この数値に到達するのは難しいだろうが、観光客の受け入れを再開した日にはスペインからも観光客が訪れた。

チョバン氏は、昨年ギョベクリテペは大人気だったがホテルが満員だったため訪れることができなかったという人もいたとしたうえで「昨年訪れることができなかった客を待っている。特に、私たちに問い合わせをして訪れたいと思っている人たちがいる。多くの旅行代理店がシャンルウルファ・ギョベクリテペのツアーの宣伝を始めた。私たちは、全ての人たちがシャンルウルファを訪れるのを待っている。素晴らしい日々が私たちを待っている」と述べた。

市内のホテルで支配人を務めるオメル・ファルク・カルンジャさんは、6月1日以降満室率が大幅に上昇しているとしたうえで「再開第1週であるにもかかわらず、宿泊客が増加していることを嬉しく思っている。旅行代理店との話し合いで、これから予約が大幅に増加すると言うことができる。なぜなら、ギョベクリテペ・バーチャル博物館には感染拡大の期間中、遺跡の中で最も多くの訪問があったためだ。2020年や2021年、ギョベクリテペを訪れる観光客の数は増加していくだろうと考えている」と述べた。

友人と一緒にガジアンテプから訪れたフンダ・ヤクマズさんは、以前シャンルウルファを訪れたことはあったがギョベクリテペを見るのは初めてだという。

ヤクマズさんは、今年ギョベクリテペを訪れたいと思っていたが、新型コロナウイルス感染拡大のため訪れることができていなかったといい、「ここではとても安全で必要な全ての対策がとられている。従業員が私たちを助けてくれて、とてもありがたい。マスクを着用し、ソーシャル・ディスタンスに注意しながら訪問を楽しんでいる」と述べた。

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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:49306 )