エジプト:6人のヌビア人女性が一日に450枚のマスクを縫製、無償で配布
2020年06月13日付 Al-Ahram 紙
■ヌビア人女性たちの手によるマスク
【アスワーン:本紙】
ヌビア人女性はなぜ自分たちの村からヌビア人連合の事務所にミシンを運び、無償で配布される医療用防護マスクを製造すると決めたのか。その答えは、神が我々から感染症を取り除くための、国民の義務と奉仕だからである。
コロナウイルス感染症の収束への呼びかけに手を挙げた善良な女性たちは、アブドゥルファターフ・アブドゥルハーフィズ氏率いるヌビア人連合が始動したイニシアチブにすぐに参加した。これはヌビア人たちの手でマスクを製造するというものである。
ハーッジャ・ライラとその姉妹であるリダー、ナジュワ、カリーマ、シャーディヤ、シャイマーたちは、保健省の指示に基づき手製のマスクを縫製し、一銭も受け取ったり利益を得たりせずに、これらを無償で配布すると決定した。
こうして、ほとんどのアスワーンの住民がヌビア人女性の縫製したマスクを着用している。彼女たちは手製のマスクを生産するために朝9時から日没まで働いている。
ヌビア人連合組織委員会委員長のアーディル・サラウィー氏は本紙に対し以下のように述べた。「原料はヌビア人のビジネスマンから寄付されたものであり、当イニシアチブは市場におけるマスクの価格高騰に打ち勝った」。また同氏は「6人のヌビア人女性が一日に約450枚のマスクを縫製しており、我々はそれを村や集落において医療関係者にではなく一般市民に無償で配布している」と強調した。
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( 翻訳者:中嶋甘奈 )
( 記事ID:49309 )