イスラエル: ネタニヤフ首相、国際刑事裁判所に対する報復決定を祝福(2)
2020年06月13日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ネタニヤフ首相は国際刑事裁判所(ICC)に対する制裁を命じたトランプ大統領の決定を祝福する

【ナザレ:本紙】

ホワイトハウスのケイリー・マクナニー報道官は声明で、「ICCの措置は米国民の権利の侵害であり、我々の主権を侵害しようと脅かしている」と述べた。またICCが「米国の当局者および我々の同盟国、友好国の当局者を狙って脅迫するようになった」との考えを示した。

一方で、マイク・ポンペイオ国務長官は、制裁の発表直後行われた記者会見で、ICCについて「司法機関の仮面をかぶった、説明責任を果たさない政治的な機関」と表現した。そして、米国の自由を守る者を訴追しようとしているのに、ICC関係者やその家族が米国へ来て、米国の自由を享受するのを許すことは出来ないと述べた。また、イスラエル政府はゴラン高原におけるイスラエルの主権を承認した米国大統領に敬意を表し、占領中のシリア・ゴラン高原における「ラマート・トランプ」入植地の建設を、建設決定から一年越しの来周日曜日(14日)にも承認するという。

ちょうど一年前、イスラエル政府は同入植地の建設を決定していたが、そのための計画や資金源の確保は一切なされていなかった。しかし現在、イスラエル財務省に対して建設費用に関する詳細な決定が提出されている。同入植地建設決定についての承認は、ハーグのICCに対して制裁を科すことを定めた今般のトランプ大統領の決定をイスラエルが評価していることを背景に、トランプ大統領74歳の誕生日の翌日に行われる見込みだ。

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( 翻訳者:堀嘉隆 )
( 記事ID:49312 )