3月失業率、公式発表より10%さらに悪い?
2020年06月14日付 Cumhuriyet 紙

著名な経済学者であるマーフィ・エイルメズ氏は、本当の失業者統計データはトルコ統計機構(TUIK)から発表された最新のデータよりマイナスになると述べた。

経済学者のマーフィ・エイルメズ氏は「あなたがトルコ統計機構(TUIK)発表データを用いてコメントしたら、あなたは社会の一部から「国民の裏切り者」呼ばわりされるかもしれない。我々は広義の失業率は23.1%と見ており、この数字は公式発表された数字(13.2%)を10ポイントも上回っている」と述べた。

マーフィ・エイルメズ氏による「広義の失業率」という記事の続きは次のとおり。

「発表されたあらゆる統計データは社会にさまざまな反応を引き起こす。なかでも社会で最も物議を醸しているデータはインフレと失業に関するデータだ。あなたがトルコ統計機構(TUIK)発表データを用いてコメントしたら、あなたは社会の一部から「国民の裏切り者」呼ばわりされるかもしれない。あなたがそのデータは国家の公称値だと説明したとしても、そうした人々の態度は変わらない」と述べた。

「同じ機関の異なるデータを用いてコメントしたら、今度はいきなり別の一部の層から「おべっか使い」呼ばわりされるだろう。さらに同じ機関による異なる二期間のデータを用いても同様の言いがかりに遭うことになる。ここまで私が述べたのは問題の一方的な側面で、別の側面から見えるのはあなた用いたデータそのものの奇妙さだ。この例としてTUIKが今週発表した3月の雇用/失業データを見てみよう。

トルコの実際の失業者数は、広義の失業率として定義された項目下に集計された数である。表によれば、これを計算するには、公式発表の失業者数に就業可能にも関わらず仕事が見つからない人と季節労働者の数を追加する必要がある(就業可能にも関わらず仕事が見つからない人は実際には失業者扱いであるにも関わらず、直近4週間以内に就職に向け応募していない人になっている)。

これらの人々を失業者とカウントしないのは誤っている。我々は上記のような失業者をまとめて広義の失業者と呼んでいる。同じ量を労働力(の数値)にも追加することで、広義の労働力を算出することができる。広義の失業者数を広義の労働力で割って100をかけると広義の失業率は23.1%であることがわかる。

この数字は公式に発表された失業率(13.2%)よりも10ポイント高い。こうやって計算しないと雇用が下がって失業率も下がるというわざとらしい結果になり、これは自分で自分を欺いている以外の何物でもない。」

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:49323 )