シリア:政府は平和的デモを鎮圧、ロシアはリビアでの損失を埋めるべく戦闘を準備⑴
2020年06月15日付 al-Quds al-Arabi 紙
■シリア:政府はスワイダーの平和的デモ隊を刃物で鎮圧、一方反体制派軍事司令官によるとロシアはリビアでの損失を埋め合わせる戦闘を準備⑴
【ダマスカス:本紙】
シリア人革命家たちにシリア南部で彼らの革命の始まりを思い起こさせるような光景が広がる中で、政府の治安機関は昨日(14日)、シリア南部スワイダー市の多数のデモ参加者を逮捕した。同市での平和的デモ勃発以来、治安機関と警察が初めてデモを攻撃した後のことだ。なお、その攻撃はデモが政権の退陣とバッシャール・アサドの打倒といった高いレベルの政治的要求を行ったことを受けての動きであり、ニュースチャンネル『スワイダー24』のディレクター、リヤーン・マアルーフィー氏によれば、その要求が当局の逆鱗に触れ、同じ場所で相次いで秘密裏に(デモ)行進を組織した地元民兵を支援し、デモ指導者や活動家らを逮捕および刃物で攻撃することを当局が治安機関に指示したという。
現地の情報筋が本紙に語ったところによると、治安部隊はスワイダー市中心にあるサイル広場で棒やナイフ、石を用いてデモ参加者を襲い、座り込みデモを理由に解雇された教師を含む7人以上のデモ参加者や市民活動家を逮捕したという。
シリア人権監視団は、「デモ参加者の10人ほど」が制圧されたり逮捕されたりした様子を明らかにした。
マアルーフィー氏によると、撮影された映像の中には、「治安機関と治安維持部隊が、スワイダー市中心部にあるサイル広場で政治的変革を求めていた平和的なデモ隊の列の中で逮捕を行う瞬間」が映っていたという。なお、これは体制支持者やバアス党員が平和的なデモを攻撃し、取っ組み合いになった後の出来事だ。
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( 翻訳者:YA )
( 記事ID:49332 )