シリア:政府は平和的デモを鎮圧、ロシアはリビアでの損失を埋めるべく戦闘を準備⑵
2020年06月15日付 al-Quds al-Arabi 紙

■シリア:政府はスワイダーの平和的デモ隊を刃物で鎮圧、一方反体制派軍事司令官によるとロシアはリビアでの損失を埋め合わせる戦闘を準備⑵

【ダマスカス:本紙】

戦場では、反体制派の自由シリア軍の軍事司令官が、ロシアはリビアにおける同盟者の敗北を受けてイドリブ県での戦闘を準備していると明かした。

自由シリア軍の軍事指揮官ファーティフ・フスーン准将がドイツ通信(DPA)に対して、「シリア政府軍はロシアの支援を受けて大規模な増援部隊を派遣した。これは、リビア西部のトリポリにおいてトルコがロシアに対して損害を与えて前進したことを受けて、間接的な『ロシア対トルコ』の戦闘にもうひとつの軸を作り出すためだ」と語った。

また准将は、シリア問題とリビア問題は、互いに結びつくようになったと指摘した。

一方、シリア政府軍に近い情報筋は、シリア軍がイドリブ郊外のザーウィヤ山地区増援部隊を送ったと明かした。

さらに、イドリブでもシリア人権監視団が、国民解放戦線に所属する鷹(スクール)軍の司令官に対する暗殺作戦を確認した。同作戦はイドリブ南部の郊外ザルジャ村で、正体不明の武装集団による銃撃によって行われたもので、司令官に同行していた者1人も負傷した。

またシリア人権監視団は昨日(14日)、イドリブ市で無人航空機が標的とした2人の犠牲者は、(ヨルダン国籍の)「フッラース・ディーン」の幹部と、イエメン国籍で同組織に所属する砂漠(バーディア)軍の幹部として働いていたイエメン人であったと指摘した。2人はイドリブ市のシュアイブ・モスク近辺で(現代自動車の)「サンタフェ」を標的とされた結果、殺害された。

なお、シリア人権監視団の情報筋は、米国主導の「国際有志連合」に所属する航空機は、攻撃と同じタイミングでイドリブ市上空を飛行していたと報告している。


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( 翻訳者:YA )
( 記事ID:49333 )