サウジアラビア:大幅な人数制限による大巡礼の実施を決定
2020年06月23日付 al-Quds al-Arabi 紙


■サウジアラビアは、今年の大巡礼を王国居住者のみに制限して実施することを決定

【リヤド:アナトリア通信】

サウジアラビア巡礼省は月曜、今年のハッジ(大巡礼)を王国に居住する様々な国籍の人でハッジ巡礼を希望する者を対象に、大幅な人数制限のもとで実施することを決定したと発表した。

これは国営サウジ通信が伝えた同省の声明の中で発表された。世界中のイスラーム教徒にとって最も重要な宗教儀式であるハッジの開始予定日の数週間前のことだった。

巡礼省は、この決定が「世界の180か国以上がコロナウイルスの流行に直面していること」によるものとした。

また同省は、王国保健省が「パンデミックの危機が続いていること、患者への治療法やワクチンがないこと、個人間の安全な間隔の確保が困難な、人々が集う場所では感染や流行のリスクがあること」を明らかにしたと指摘した。

サウジの公式の統計によれば、ハッジ巡礼者の総数は昨年、248万9406人に達し、このうち海外からの巡礼者は185万5千人以上で、王国内からの巡礼者は63万4379人であった。

サウジの「メッカ」紙が2月27日に報じた公式統計によると、ハッジはヒジュラ暦9年にその義務が課されて以降、病気の蔓延や政治面、治安面での混乱、また高額な費用などの理由によって、40回中止されたことがあるという。

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( 翻訳者:今中志穂 )
( 記事ID:49391 )