アラブ首長国連邦:併合に関するイスラエルへのアドバイス(2)
2020年06月29日付 al-Quds al-Arabi 紙


■UAEによる黄金のアドバイス 実質的な正常化に対するシンボリックな併合

【ロンドン:本紙】

複数回におよぶ会合や会議に関しては極秘で行われたためこの限りではないが、それもすぐに暴露され、UAE当局はこれを否定しようともしなかった。「世紀のディール」を発表し、イスラエルに対しパレスチナの土地の併合を許可するためドナルド・トランプ米大統領が主催した会合に出席していたオタイビ大使が、併合について警告するのは滑稽である。

しかし、UAEが併合に関して発言していることと同国が正常化に向けた現場において取っている行動が統合失調症のごとく乖離していることは、イスラエルとの友好関係を切望する政権の窮地もまた表している。しかしUAEは同時に、より広域の枠組みにおいてこの選択がいかに危険かも認識している。アラブの激情、とりわけ若年層のそれの中で、パレスチナ問題は未だ特別な地位を占めているからである。

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( 翻訳者:堀嘉隆 )
( 記事ID:49436 )