イエメン:国連がサウジアラビア主導の有志連合をブラックリストから削除したことが非難を呼ぶ
2020年06月27日付 al-Quds al-Arabi 紙
■『In These Times』誌:イエメンにおけるサウジアラビアの自作自演…爆撃せよ、殺害せよ、だがその後はわざとらしい支援提供
【ワシントン:本紙】
国際連合は、国連憲章において、自機関を「戦禍から後世を救う」ために作られた国際的な倫理機関だと定義している。しかし、アメリカによるイエメン戦争への支援を終わらせようと試みている活動家らは、次のように述べた。「国際機関はアメリカ・サウジアラビアの有志連合軍についての批判を控え、人道支援を危うくするのを回避するために、自身の指導者らを称賛している。なお、これらの人道支援は、戦争が引き起こした苦しみを和らげる助けとなるのを目的としている。」また、イエメン連合委員会のハーン・ハキーム委員長は次のように述べた。「支援提供を頼む手と、イエメンの爆撃を支援する手は、同じ手である。」
『In These Times』誌は、サウジアラビアによるイエメンでの戦争に対する国連の最近の立場にスポットを当て、強い警戒感を示した。文筆家のサラ・ラザールは、誌面で次のように指摘している。「国連事務総長は、5年以上前からイエメンで戦争を仕掛けているサウジアラビアの有志連合を、子供を殺害したり重傷を負わせたりした国や武装集団のブラックリストから既に削除し、殺害された子供の数は減少していることが想定されると語った。この措置は、反戦団体から即座に多くの厳しい非難を呼んだ。特に、イエメン北部での有志連合が車両を爆破し子供4人を含む11人の民間人が殺害された件と時を同じくしてこの措置が講じられたため、非難が殺到した。」
(後略)
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( 翻訳者:清水杏 )
( 記事ID:49442 )