イラク:北部で大規模な集団墓地が発見される
2020年06月30日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イラク北部で600体の遺体を含む集団墓地が発見される
【イラク:アナトリア通信】
イラク当局は火曜、同国北部で600体の遺体を含む集団墓地が発見されたと発表した。
ニーナワー県殉教者総局(公式)の手短な声明によると、この発見は同国北東部における大規模なIS(イスラーム国)殲滅作戦の発表から二日後になされた。
同声明は「この集団墓地はニーナワー県内の2都市、モースルとタル・アファルの間に位置するカスク地区で発見され、600体の遺体を含む」と伝え、これ以上の詳細は明らかにしなかった。
イラク当局は2017年末頃にモースルをISの支配から奪還し、この際同武装組織の手による犠牲者の数十の集団墓地を発見した。
イラク軍も同様に、タル・アファルをISの支配から奪還したが、同武装組織は時として同市に隣接する一帯に対する攻撃をいまだ継続している。
ここ数か月、ISの一味と疑われる武装組織による攻撃が「死の三角地帯」の名で知られるキルクーク県、サラーフ・アッディーン県とディヤーラー県の間で増加した。
イラクは2017年に同国全土を解放しISに対する勝利宣言を行ったが、この際、同組織の支配下から奪還された領土は同国全土のおよそ3分の1にあたる面積と見積もられていた。しかし、ISはいまだイラク国内の広範囲において眠れる細胞を維持しており、時として攻撃を仕掛けている。
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( 翻訳者:横尾龍汰 )
( 記事ID:49449 )