イエメン:タイズでのデモはハーディー大統領の自宅軟禁を解くよう求める
2020年07月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イエメン:タイズでのデモはサウジアラビア政府に対し、ハーディー大統領の自宅軟禁を解くよう求める

【タイズ:本紙】

イエメン中部のタイズ市で昨日(1日)水曜日に大規模なデモが発生した。デモ参加者は、サウジアラビア当局に対し、彼らが「自宅軟禁」状態だと評するイエメンのアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領の解放、および2015年始めのイエメン内戦勃発以降サウジアラビアに留まっている正統政府のメンバーの解放を求めた。これに加え、UAEによる南部のいくつかの県とイエメン領ソコトラ島の占領を拒否すると表明した。

目撃者は本紙に対し、デモ参加者はサウジアラビアが主導するアラブ有志連合をイエメンから排除するよう大声で叫び、UAEがイエメンの県や島を占領していることを批判するスローガンが書かれた横断幕を掲げていたと述べた。またスローガンには、「誘拐された大統領」とデモ隊が評する、サウジアラビアとUAEが主導するアラブ有志連合によるハーディー大統領の拘束を解き、イエメンが主権的決定を自由に下せることを求める文言が書かれていたという。

デモ行進はタイズ市内の複数の通りを練り歩いた。横断幕の1つには次のように記してあった。「我々はサウジアラビア・UAEによるマフラやソコトラ島、アデンやシャブワ沿岸、タイズの占領、並びにイエメンの主権の侵害やイエメンの決定を支配することを拒否する。」

デモ参加者はアラブ有志連合参加国に対する強い怒りをあらわにした。その最たる例がサウジアラビアとUAEだ。またデモ隊は、サウジアラビアと共謀してUAEがイエメンで育てた民兵によって行なわれている深刻な違法行為や、イエメンでの執拗な騒乱の扇動、政治・社会運動の粉砕、そして多数の地域や都市の占領に対して、断固とした拒否を表明した。

(後略)

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( 翻訳者:秋野晴香 )
( 記事ID:49457 )