パレスチナ:イスラエルの併合計画に対抗することでファタハとハマースが合意
2020年07月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエルの計画に対抗するため「ファタハ」と「ハマース」が合意、バチカンはアメリカとイスラエルの両大使を召致し併合への拒否を強調

【ガザ、ロンドン:本紙】

ラマッラ―のジブリール・ラジューブ・ファタハ中央委員会事務局長とベイルートのサーリフ・アール―リー・ハマース政治局次長との間で昨日木曜の昼に行われた合同バーチャル記者会見は、イスラエルの政界とメディアに対しいくつかの懸念を引き起こした。敵対しあう派閥間での珍しい団結であることから、イスラエルはこれを「危険な段階」とみなし、ハアレツ紙は新しい局面と描写した。

イスラエル「12」チャンネルのアナリストであるエフード・ヤアーリー氏は次のように述べた。「ファタハとハマースの間で昨日始まった協力は、どれだけ限定的なものであったとしても、イスラエルにとって危険な進展である。この合意に達するスピードはイスラエルの安全保障体制を驚かすものだった」。

同氏は続けて、「重要なのは記者会見ではなく、むしろ現場で起きていることで、特にハマースのメンバーを逮捕しないという当局の約束である」と述べ、「我々は今、ファタハとハマースの間の恒常的な衝突が相互の協力や保証に取って代わるという、パレスチナ地域における新たな状況に直面しているのだろう」と付け加えた。
アール―リー政治局次長とラジューブ事務局長は記者会見の中で、イスラエルの併合計画及び「世紀の取引」に対し、現場における実際的な措置を以て立ち向かうことで合意し、それら諸計画を阻止すると誓ったことを発表した。

ラジューブ事務局長はイスラエルの計画に対抗するというファタハとハマース間での合意があることを指摘した。また、現場で(併合計画を)拒否するという措置への合意が、分裂を乗り越え国家の統一を実現するための取り組みを進展させる重要な一歩となるだろうと指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:吉永伊吹 )
( 記事ID:49462 )