サッカーファンが、ピッチ上での競争に関心を持つのと同じくらいその答えに興味がある問いの1つは、ピッチ外でのサッカークラブのブランドの競争だろう。ここで最も明確な要因を持つのはユニフォームの売上である。サッカーファンは、クラブの成功に応じてユニフォームの販売に群がり、クラブに物質的な影響をもたらす一方、ユニフォームの売上競争でも上位に進出しようと目論んでいる。ガラタサライ、ベシクタシュ、フェネルバフチェの間で数年来繰り広げられてきたユニフォームの売上競争は、今シーズンは各クラブのピッチ内でのパフォーマンスに影響される形で過去数年より低いレベルになっている。
■ガラタサライでは優勝の効果
ユニフォームの売上競争でトップを走るのはガラタサライだ。「ユニフォームの売上トップは前年のリーグ覇者」という法則が今季も実現したかのようにみえる。ガラタサライは、UEFAチャンピオンズリーグでタオルを投げた2019―2020シーズン、国内リーグのクラブの中で最多のユニフォームをサポーターに販売したチームである。
■ガラタサライ:224615枚
ガラタサライは、GSストアとオンラインショップの合計で20万枚以上を売り上げた唯一のクラブだ。ガラタサライは公式の数値によると22万4615枚のユニフォームを販売し収入を獲得した。リーグの他のクラブがこの数値を大きく上回るということは考えにくい。
■ベシクタシュは20万枚に届かず
ユニフォームの売上枚数でガラタサライに次ぐ2番目はベシクタシュだ。今季は調子の波が激しく、シーズン半ばで監督がアブドゥッラー・アヴジュ氏からセルゲン・ヤルチュン氏に変わる中、ユニフォームの売上は20万枚に届かなかった。
■ベシクタシュ:17万4128枚
UEFAヨーロッパリーグへの出場圏内であるリーグ3位を目標としているベシクタシュは、ここまで17万4128枚のユニフォームを売り上げており、永遠のライバルであるフェネルバフチェを上回ることに成功している。ベシクタシュのリーグ最終盤のパフォーマンスが上々であれば、ユニフォームの販売によい影響がもたらされるだろう。
■フェネルバフチェは3番目
フェネルバフチェはユニフォームの売上競争で3位に入った。昨季苦戦を強いられたフェネルバフチェは、目標だったUEFAチャンピオンズリーグ出場権が遠ざかるにつれてユニフォームの売り上げが不調に陥った。フェネルバフチェは、現時点でのユニフォーム売上枚数では、永遠のライバルであるガラタサライ、ベシクタシュの後塵を拝している。
■フェネルバフチェ:16万9376枚
フェネルバフチェは今季ここまで16万9376枚のユニフォームを売り上げている。この順位に留まっている理由は、間違いなくピッチ内でのパフォーマンスだ。一方で、フェネルバフチェのサポーターの間では今季のユニフォームについて不興の意見が見られている。
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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:49515 )