イラク:イラク人小説家の作品がインドネシアでもセンセーションを巻き起こす(1)
2020年07月09日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■音楽の運命

【本紙】

インドネシアの批評家トゥガ・リヘレングブディ氏は、ジャカルタでアリー・バドル氏の小説『雲を奏でる者』の批判的かつ社会的な分析である『音楽の運命』というタイトルの本を出版した。その中でトゥガ氏は、イラク人小説家アリー・バドル氏の処女作である『サルトル教皇』から最新作の『嘘つきたちは全てを手に入れる』に至るまでの作品に見られる実験的要素や、彼の文化的経歴、彼の作品が世界の言語に翻訳されていること、アジア大陸における彼の作品の重要性、そして西洋・アジア共に彼の作品への関心が高いことについて取り上げた。また、トゥガ氏は以前に『雲を奏でる者』の分析を発表し、この作品には語りや構成のスタイルを刷新するハイレベルな実験が組み込まれていることや、同作品がインドネシアの多くの若い作家に影響を与えたことを示した。また、その分析には2つの作品『煙草の番人』と『雲を奏でる者』における、特にアリー・バドル氏と音楽との関係についての分析も組み込まれている。特筆すべきは、この『雲を奏でる者』が昨年インドネシア語で出版され、初版が出版後数か月で売り切れたことだ。

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( 翻訳者:中村観月 )
( 記事ID:49517 )