イラク:イラク人小説家の作品がインドネシアでもセンセーションを巻き起こす(2)
2020年07月09日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■音楽の運命

【本紙】


小説『雲を奏でる者』は、バグダードのナビールというチェリストが主人公の小説だ。ナビールで非常に優れたロマンティックな音楽家であり、クラシック音楽とポルノグラフィを信奉し、この2つが世界を変えると信じている。しかし、ある日大きなケースにしまわれた楽器を背負って家に帰る途中で、彼は自分が過激派グループと対峙していることに気づく。彼らはナビールの楽器を破壊し、彼を殴り、侮辱した。この出来事によって、ナビールはヨーロッパに移住し、音楽と愛のある生活を始めることを決意した。移住先で彼は、哲学的思想、特にファーラビーのハーモニーとユートピアに関する思想や、ヌードアート、古典芸術、そしてあけすけな肉体関係を結ぶ同棲相手であるファーニーという美しい少女との恋物語に生きていたが、(またしても)自分が極右、つまりの西欧の過激主義の総体やネオ・ファシズム、そしてそれに匹敵するイスラーム過激主義と対峙していることに気づくのであった…。

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( 翻訳者:中村観月 )
( 記事ID:49541 )