シリア:アヤソフィアのモスクへの変更に対するメルキト・カトリック総大司教の呼びかけ(2)
2020年07月11日付 Al-Nahar 紙


■グレゴリウス3世はムスリムに対し、アヤソフィアのモスク化というトルコ裁判所の決定に拒否するよう呼び掛けた

【国家報道機関:本紙】

総大司教は「果たして私たちは今日、教会やモスクを数千も更に必要としましょうか。はたまたトルコや世界各地の人々の間で信仰心や愛情、連帯、兄弟愛、結びつきや相互理解、そして尊敬などをさらに発展させる必要があるのでしょうか。私は自身の言葉をもってして、アラブ諸国や世界中の愛するムスリムの同胞に面と向き合い、聖なるクルアーンのページを満たしている、慈悲と慈しみの感情によって彼らがこの新たな現実を拒否する最初の人々であらんことを呼び掛けます。フランシスコ教皇閣下とアズハルのシャイフ尊師が署名なされた『全人類の兄弟愛』に関する共同宣言書の中で、イスラーム教徒とキリスト教徒が意見を一にした価値観にもとづいて...」と述べた。

総大司教は最後に、特にシリア、レバノン、他のアラブ諸国におけるムスリムの兄弟・国民に対し「この法令を拒否し、トルコ裁判所の決定を撤回する」よう呼びかけ、以下のように続けた。「そしてこの決定に対するイスラーム教徒の姿勢が、祝福すべきアラブ諸国の民の間で愛情や尊重、感謝を築くための煉瓦とならんことを。重ねてこの立場が様々な宗教や文明の対話の基礎となり、私たちの神聖な信仰が呼びかける愛の文明を形作るための支柱とならんことを」。

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( 翻訳者:片居木周平 )
( 記事ID:49556 )