パレスチナ:イスラエルの教育から消されるパレスチナ市民と占領(4)
2020年07月16日付 al-Quds al-Arabi 紙
■学術的研究:イスラエルの教科書からパレスチナの人々と占領が無きものにされている(4)
【ナザレ:本紙】
同委員長は、「このためマフムード・ダルウィーシュやサミーフ・カースィム、タウフィール・ズィヤードやサミーラ・アッザームといった作家たちは文学界から消されている。また、パレスチナの土地名はイスラエル名に取って代わられている。タバリーヤすらも地理の教科書から追放され「ティベリア」という場所になり、同様にサファドは「ツファット」、アウジャー川はヤーコン川として知られるようになった。こうしたことは枚挙に暇がない」と続けた。
同委員長はまた、パレスチナの用語が削除されてイスラエルのものに置き換えられ、1936年の革命は「暴動」、ナクバは独立戦争として知られていることなどに言及した。
ハッサーン委員長は質問に答えて以下のことを明らかにした。「アラブ教育フォローアップ委員会は、学校、教師、住民といった人々に対し影響を与えることで、不足しているものを補う試みを粘り強く行っている。なぜなら、民族的なアイデンティティ教育は国際法及び世界的な合意によって保証された権利であるにも関わらず、イスラエル教育省は委員会の要求を聞く耳を持たないからだ」。
同委員長は、「アラブ人学生はユダヤ人同士で調和し、明確な帰属をもつように動員され教育されるユダヤ人学生とは裏腹に、こうした不正と剥奪に耐えている」と続けた。
(3)に戻る
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:YA )
( 記事ID:49572 )