アルジェリア:アヤソフィアのモスク化に対するアラブ諸国の態度を批判
2020年07月23日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アルジェリアの議員:アラブ各国政府のアヤソフィア問題に対する立場は「文明による棄教」だ

【アルジェ:アナトリア通信】

アルジェリア議会のイスラーム主義者の議員は水曜(22日)、イスタンブール市にあるアヤソフィアをモスクに戻す決定に対してアラブ各国政府が見せた反応は、「文明による棄教」であり「自らが昏睡状態であることを露骨に示す主張」だと評した。

これは、アルジェリア議会の議員であり、 (アルジェリア最大のイスラーム政党である) 「平和のための社会運動(MPS)」の党員であるナースィル・ハムダードゥーシュ議員の「アヤソフィア…様々な側面とそこに含まれる意味」と題した記事の中で述べられたことだ。

またMPSがフェイスブックページ上発信した記事の中で、ハムダドゥーシュ議員はアヤソフィア問題に対する西洋各国政府の様々な態度について語り、そしてそれについて「アヤソフィアを博物館として維持するために、西洋人が『軽くあるいは重く(供えて)出動している』*のは奇妙である」と述べた。

そして「しかしながら、最も奇妙なことは文明がウンマ**を文明が棄てる時代において驚いてもおかしくない恐怖を、歴史的な無気力や自らの昏睡状態を露骨に示す表現として言い換えたようなサウジアラビア政府やエジプト政府、そしてUAE政府の反応である」と続けた。

また、「サウジアラビアが石油と同様に宗教をより一層不正に使用し、変質と西洋化によって精神的蓄積を軽んじる方向へと向かっていく時代に、トルコはイスラーム、アイデンティティ、歴史や文明と和解するような地点へと向かっている」と述べた。

トルコの最高行政裁判所は今月7月10日、アヤソフィアをモスクから博物館に転換するという1934年11月24日付の閣議決定を取り消した。


*聖クルアーン第9章(悔悟章)第41節にちなんだ表現。当該節全文は以下の通り。
「あなたがたは奮起して、軽くあるいは重く(備えて)出動しなさい。そしてあなたがたの財産と生命を捧げて、アッラーの道のために奮闘努力しなさい。もしあなたがたが理解するならば、それがあなたがたのために最も良い。」
**イスラーム共同体のこと。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:谷口萌依 )
( 記事ID:49600 )