トルコ:アヤソフィアのモスク転換後初の金曜礼拝が行われる
2020年07月24日付 al-Quds al-Arabi 紙


■エルドアン大統領も出席…博物館としての役割を果たした86年の歳月を経て、アヤソフィアモスクが礼拝の場としての扉を開く

【イスタンブール:諸通信社】

今日(金曜日、24日)、トルコ政府によってモスクに戻されたイスタンブールのアヤソフィアからアザーンが響き渡る。

トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領および同大統領の盟友である保守系イスラーム主義者らは、この遺跡での礼拝に出席することを計画している。ちなみにこの遺跡は、537年にビザンツ帝国のユスティニアヌス1世によって、キリスト教世界最大の教会として建立されたものだ。

トルコ宗教庁の発表によると、この場所を博物館からモスクへと転換する決定を下してからやっと2週間が経とうかというタイミングでグリニッジ標準時の午前10時頃に行われる金曜礼拝には、700から1000人のムスリムが参加し、大統領も姿を見せると予想されている。

トルコの報道機関は、イスラームを国教とするカタールやアゼルバイジャンなどのいくつかの国の指導者や高官が、この礼拝に招かれたと報じた。なお、礼拝に際して約2万人の警備要員が配置される予定だ。

木曜日(23日)には、アヤソフィアに3人のイマームと、礼拝の呼びかけのために5人のムアッズィン*が任命された。

COVID-19感染拡大抑制措置の一環として、当局は参加者の体温測定を実施する予定である。なお、参加者は全員「マスクと個人の礼拝用マット、そして忍耐を装備する」よう呼びかけられている。

また予防措置として、17の衛生拠点が設置され、736人の医療関係者と100台の救急車、そしてヘリコプターが配置された。

さらに、スルタンアフメト廟とメフメト・アーキフ公園付近の2か所を女性向けに、またアヤソフィアモスク広場とスルタンアフメト広場、そしてイェレバタン通りの3か所を男性向けに開放するとした。

(後略)

*礼拝を呼びかける「アザーン」を唱える人。

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( 翻訳者:今中志穂 )
( 記事ID:49607 )