エジプト:国会が非常事態の延長を承認(2)
2020年07月20日付 al-Quds al-Arabi 紙
◼️エジプトの国会が非常事態の3ヶ月延長を承認
【カイロ:本紙】
同様の宣言のうち、シーシー大統領の任期中に出された初めてのものは、2017年4月に少なくとも45人の死者を出した2軒の教会に対する爆弾攻撃の直後に発表されていた。これは(非常事態の)3ヶ月間の延長に関するものであった。
エジプトはそれ以来、非常事態を2回以上延長する場合に国民投票の実施を課すという憲法規定の適用を回避するため、既存の非常事態を3ヶ月間延長するか、同期間満了の翌日以降に再度非常事態を宣言している。
当局は非常事態を根拠に、通信、出版の手段や新聞の検閲、軍と警察の権限の拡大、非常事態裁判所への移管、地域の空白化、夜間外出禁止、あるいは司法管理を課す権利を得ている。これは人権に関連する批判を巻き起こしているが、エジプト政府はこれに対し「法律を施行し、憲法を尊重しており、自由を犯していない」として対応している。
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( 翻訳者:笠井野乃果 )
( 記事ID:49613 )