モロッコ:輸出肥料に米国が関税をかける可能性はわずか!?
2020年07月26日付 al-Quds al-Arabi 紙

◼ モロッコの経済学者は、輸出肥料にかける米国の関税の可能性は少ないと予測している。

【ラバト:アナドル通信社】

モロッコの経済学者は、モロッコ産輸出肥料にかける米国の関税の可能性は低いとし、この問題(関税の設定や廃止など)は、本来、国家の主権にかかわるものであり、貿易取引の側面はその次であると強調した。

経済学者マフディー・ファキール氏のこの発言は、「米国商務省が自国の市場を守るために保護関税をかけたら、米国へのモロッコ産肥料の輸出が停止される可能性がある」という報道を受けてのものである。

そしてこの報道は、モロッコ王立リン鉱石公社(OCP-国営のリン酸およびリン酸肥料産業グループ)が「7月7日に米国がOCPからの輸入品の調査を開始した」と発表したことを踏まえたものだ。

ファキール氏は、「米国がモロッコ産の肥料への関税を決定したという話が正しいとしても、それに対応するのは政府であって、肥料会社ではない」と述べた。

そして「この問題は、本来、国家の主権にかかわる問題で、貿易取引の側面はその次である。この問題は外交ルートを通じて話し合われるべきである。われわれは米国と自由貿易協定を結んでおり、それは尊重されねばならない」と付け加えた。

OCPは、以前の声明で、米国を拠点とするライバル会社モザイクCo.が6月26日に米国商務省(DOC)と米国国際貿易委員会(ITC)に請願書を提出したことを明らかにした。

OCPによると、訴えは「米国市場で、外国のリン酸肥料生産者による不公正な競争が行われている」というものだ。

「OCPは、調査の開始を求められているアメリカ当局と協力し、(グループは)根拠のない不当な主張から積極的に自らを守るつもりである」と付け加えた。

報道によると、米国におけるモロッコからのリン酸肥料の輸入額は約7億2,900万ドルに達した。

モロッコは世界最大量のリン鉱石埋蔵量を誇り、リン鉱石の採掘量は世界第2位、輸出量は世界第1位だと言われている。

モロッコのリン鉱石採掘量は年間約3,000万トン、そのほとんどが輸出されている。モロッコの推定埋蔵量は、世界のリン鉱石資源量の85%を占めている。

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( 翻訳者:吉光奈々子 )
( 記事ID:49641 )