レバノン:ベイルートで大規模爆発が発生(2)
2020年08月05日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾️大規模爆発がベイルートを震撼、甚大な物的被害、数十人の死者、数千人が負傷者をもたらす
【ベイルート:本紙】
爆発音はベイルート及びその近郊で聞こえ、ビブロス郡、ケスルワン郡、マトゥン郡の高地、アーリーフ郡、シューフ郡まで達した。今回の爆発はラフィーク・ハリーリー元首相が殺害された大規模爆発を、特別法廷による事件の判決の数日前に想起させるものだが、爆発の原因をめぐって情報が錯綜している。静電気によって火災が引き起こされたのちに12番倉庫に貯蔵されていた爆発物に引火し爆発したとの報告がなされた一方で、SNS上ではイスラエルの航空機によるヒズブッラーの武器庫を狙った攻撃だという真偽未確認の情報が飛び交っている。
直径7キロメートルの規模で確認された恐ろしい破壊的光景によって、ベイルートとその郊外はパニックに襲われた。爆発による古い建物の倒壊、多くの高層ビルのガラスや扉の飛散は数十人の犠牲者と数百人の負傷者を発生させた。なお、被害地域はアシュラフィーフ地区、ダウラ地区、ムダッウィル地区、ベイルート・セントラル地区、ヴェルダーン地区、フルン・シュッバーク地区、レバノン首相府、商業施設電力会社、そしてベイルート国際空港だという。また、爆発(の影響)はサアド・ハリーリー(前)首相の邸宅を通り抜け、キプロス島にまで及んだ。なお、邸宅ではハリーリー(前)首相が「未来運動」派閥の会合の議長を務めていた。
(1)に戻る
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:谷崎優貴 )
( 記事ID:49692 )