オマーン:オマーン湾岸に関するドキュメンタリー映画が論争を引き起こす
2020年08月07日付 al-Quds al-Arabi 紙
■オマーン沿岸に関するアルジャジーラのドキュメンタリーが公開前に関心を集め、論争を引き起こす
【ドーハ:本紙】
アルジャジーラが制作したオマーン沿岸に関するドキュメンタリー映画のプロモーション・クリップは、日曜夕方に予定された同映画の初公開に先立って広く関心を集めた。
アルジャジーラがソーシャルメディアの様々なプラットフォームでドキュメンタリーのプロを広めた瞬間、ツイッター利用者らはそれをキャッチし、論争が巻き起こされることとなった。この傾向はとりわけ、サウジアラビアおよびUAE(アラブ首長国連邦)の民衆や、両国に親和的な人々の間で顕著であった。
本紙が販促映像を視聴したところ、このドキュメンタリー映画は、オマーンの長い歴史の側面について考察を巡らせる同国の歴史家や学者による証言を含んでいる。
映画「オマーン沿岸」は、スルタン国(オマーン)が繁栄と伸展の最頂点にあった頃の同国国境付近の多くの古地図を見せる。これはペルシャ沿岸やパキスタン、首長国沿岸まで伸長し、アフリカの角、あるいはザンジバルまで到達するものであった。
オマーン人は誇りをもってこの時代について語るが、これはオマーン沿岸の一部分としての見方を認めないUAEの人々の恨みを煽っている。
オマーン・スルタン国は、17世紀半ばから20世紀半ばの間に東アフリカのザンジバル(現在はタンザニア領域内に位置)からパキスタン南部まで広がる帝国を築いた。
この権力の最高潮は19世紀前半のサイード・ビン・スルターン(1806-1856)の治世に実現したが、その栄光と力は内部分裂の発生によって徐々についえ始めることとなった。
(後略)
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( 翻訳者:原実都姫 )
( 記事ID:49701 )