スィヴァスのディヴリーイ郡の少女橋の修繕工事をおこなっている請負業者が、800年の歴史がある橋の上にブルドーザーを搬入した。会社側は、「巨大な石があった、そのためにブルドーザーで仕事を行う必要が生じたのです。」と弁護を行っているが、考古学者のネズィフ・バシュゲレン氏は、「ブルドーザーによる修繕工事はありえない」と述べた。
ガラタ塔でヒルティの工具の映像が未だに記憶から消えさらない中で、歴史的な少女橋の上へとブルドーザーを用いて修繕工事を行う映像が批判を巻き起こしている。約800年の歴史がある橋のためにディヴリーイ市長ハカン・ギョク氏も事件の現場へと駆け付けた。請負業者会社は重い岩石を取り除くためにブルドーザーを使用したと弁解した。しかしながら石を除去する仕事を労働者たち任せにされたこと、修繕のプロたちそして権限のある建築士が指揮をすることなく仕事がおこなわれたことの正当性は見受けられなかった。
■重要な文化財
UNESCOトルコ国内委員会メンバーのネズィフ・バシュゲレン氏は映像に関して以下のように語った。「少女橋は、地域の重要な文化的な遺産なのです。オスマン帝国時代にディブリーィをズィニスキィースィンジャンーヤーバサン—カラベルを通してスィヴァスへと繋げるために建設されたのです。
各高速道路がこの歴史的な橋を守ろうとしているのは正しいアプローチである。しかしながら修繕のために耐久性の問題が明らかであるこのような歴史的な橋の上にブルドーザーが持ち込まれて作業が行われるというのは、いかなる理由に基づいていたとしても、到底認めることは出来ない。いくつかの運搬が困難な破片を橋から取り除くことが必要であったとしても全世界における同様の修繕作業においてそうであるように、少なくともこの場所においても一台のタワークレーンを使用することはできたはずだ。ディヴリーイ市長のハカン・ギョク氏は、「この問題における関心と細心の注意を払ってくれたことに対して私は感謝をいたします。問題を伝えるやいなや事件の現場を訪れて、情報を供給してくれたのです。歴史的な損失がこれ以上発生しないように、すぐにもここにおける修繕作業が更に慎重な監視と共に継続される必要があります。公的に守る必要のある私たちの価値を更に間違った適用により失ってしまうことは避けましょう。」
■この事業においておかしいところはないだろうか?
メンギュジュク王家の時代に建設されたと考えられているチャトゥ川の上にある橋には碑文が存在しない。シルクロードのルートである70メートルの長さの橋は切石と瓦礫で建設された。ディヴリーイ市の事業として高速道路局によって8月に修繕の作業が開始された。CNNトュルクの司会者の一人であるギュヴェン・イスラムオール氏が先日、偶然に地域を通り過ぎる際に撮影してソーシャルメディアに公開した写真の数々は反響をよんだ。イスラムオール氏は、「スィヴァスのディヴリーイ郡では、歴史的な少女の橋を修繕が行われている。ここでおかしいことがあるとは思いませんか?」とツイートした。
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
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