トルコ初の原発アックユ原子力発電所にて、第二動力ユニットのパッシブセーフティ(受動的安全)システムの要となる原子炉格納容器が到着した。
アックユ原子力株式会社の説明によると、原子炉格納容器は、第3世代原子炉にも搭載された高耐震性、流体力学、耐衝撃性といった最高水準の安全機能を備え、重さ169トン、高さ5.8メートル、直径は6.1メートルである。
ロシアのティアジュマシュ社によって製造された原子炉格納容器は、アックユ原子力発電所の第二動力ユニットに2020年11月に搭載される予定だが、組み立て完了時には重さが内部設備と合わせ668トンになる予定である。
説明ではアックユ原発株式会社アナスタシア・ゾテーバ総局長は、アックユ原発での建設作業が全速力で続けられていることに加え、以下のように述べた。
「第1動力ユニットでの作業にとりわけ尽力しています。今年、26.0メートルまで外壁の建設を完成させる予定です。これは主要設備の動作高度になります。このように、来年原子炉圧力容器を取り付け、8月には循環水ポンプの基礎工事に取り掛かります。これらは原発の主要部で行われる作業です。第1動力ユニット用に、露ロスアトム社の子会社アトムマシュ社で4つの蒸気発生器が製造されました。これらが原子炉に到着した後、原子炉圧力容器が届く予定です。すでに到着している原子炉格納容器を今秋、第2動力ユニットに取り付けます。これらの作業に加え、建設及び組み立ての基礎、燃料タンク、トンネルといった他の補助設備も建設中です。現時点で全設備が作業下にあり、検分が行われていない場所はありません。」
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( 翻訳者:佐藤くるみ )
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