シリア:イスラエルによるダマスカス南部への攻撃で11人が死亡
2020年09月01日付 al-Quds al-Arabi 紙
■シリア人権監視団:親政府派を含む11人がイスラエルによるダマスカス南部の爆撃で死亡
【ダマスカス:諸通信社】
シリア人権監視団は火曜日(1日)、ダマスカス南部の軍拠点を標的とした月曜深夜のイスラエルによる爆撃で11人が死亡したと発表した。なお、死亡した大多数が親政府軍派の兵士だという。一方、政府側は軍における死者は兵士2名のみでその他7名の負傷者が出たことを認めた。
シリア人権監視団の代表ラーミー・アブドゥッラフマーン氏は今日(1日)、死亡したのは政府軍の3人、シリア国籍ではない親イラン派武装集団の7人、そして民間人1人だと発表した。
政府系通信社(SANA)は軍事筋が昨晩語った話として次のように伝えた。「敵のシオニストはシリアの被占領地ゴラン高原の方向からダマスカス南部の我々の軍事拠点に向かって空爆を行った。我々の防空部隊はこれに対抗して標的地への着弾前にミサイルのほとんどを迎撃した。なお、イスラエルの攻撃によって2人が殉教し兵士7人が負傷した。」
また、シリア南部ダラア県の複数のシリア反政府勢力筋は月曜夕方、シリア軍の拠点がイスラエルのミサイル爆撃を受けたことを確認したという。
同反政府勢力筋は、「イスラエルが7発の地対地ミサイルをダルアー北部郊外のイズラー市にあるシリア軍第五師団司令部に発射した。そしてイズラー病院へ向けて4台の車両が出発し、爆撃を受けた地区では火の手が上がるのも見えた。」と述べた。
イスラエルは首都ダマスカス南部に複数回攻撃を仕掛けている。直近では7月20日に攻撃を行い、物的被害に加えて7人の兵士が負傷した。
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( 翻訳者:ヘス木有那 )
( 記事ID:49849 )