シリア:3つの勢力地域の境界線が6か月で深化(2)
2020年09月06日付 その他 - Aawsat.com 紙
■シリアで3つの勢力地域の境界線が6か月で深化
国際・地域的合意と”コロナ”、ダマスカスの経済危機によって
【ロンドン:イブラーヒーム・ハミーディー】
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2015年中頃には武装組織による支配が最高潮となり、政府軍は衰退した。ジュスール・センターは述べる。「政権の支配が拡大し始める直前までには、反体制派の支配は大規模に縮小していた。これは2013年末に『ダーイシュ』(イスラーム国)が前線に登場したことで、ゲーム・ルールに軍事上の変化が生じたことによる。すなわち、ダーイシュは急速に反体制派の支配地域を侵食したが、政権の支配地域には影響が少なかった。そして2015年にはダーイシュの支配はシリア全土の半分以上まで達した」。
2014年9月、米国主導の有志連合が対ダーイシュ戦を開始した後、クルド人組織『人民防衛隊』が複数のダーイシュ支配地域を段階的に掌握し始めた。2015年10月にはシリア民主軍の創設が発表され、これは後に有志連合の支援を受け、対ダーイシュ戦争を牽引する傘下組織となった。シリア民主軍の支配は徐々に拡大し、2016年にはシリア全土の約15%、2017年中頃には約20%、そして2018年下半期には約27%まで及んだ。その後、昨秋には微減することになる。
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( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:49854 )