シリア:ウクライナ危機とシリア問題(1)
2022年02月25日付 その他 - al-Souria.net 紙
■ウクライナ危機とシリア問題…後者で「国家主権の尊重・内政不干渉」のレトリックを用いたプーチン大統領は前者においてそれを無視
【スーリーヤ・ネット】
プーチン氏がウクライナ国境地帯で15万人以上のロシア軍兵士を移動させることによって引き起こした新たな国際危機によって、世界は再び目覚めさせられた。
米国はプーチン氏がウクライナの侵略に向けて準備しているとの警告を行ったが、ロシアはこれを意に介すことはなく、ロシア外務省の報道官は「西側が自国に対して扇動を行うための茶番劇を演じている」と返答した。しかしプーチン氏はベラルーシの協力のもとで、弾道ミサイルの発射テストを含む軍事演習を完了させた。その数日後には同氏は、茶番劇あるいは「安全保障会議」と呼ばれるものを招集し、かつて2014年にウクライナからクリミア半島を奪い取ったうえに、新たにルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国の分離独立を承認したのである。
このようにプーチン氏は、「そこにおけるロシア少数派の権利を保護する」と主張しながら、ウクライナ領内の土地を新たに占領するという誓約を果たした。また同氏はその際、スターリンによってウクライナに不法に付与された旧ソビエト連邦の領土を取りもどしたいとの望みを表明した。
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:49865 )