検事長、獄中のデミルタシュ元党首を訴え
2020年09月23日付 Hurriyet 紙


アンカラ共和国主席検事局は、勾留中の人民の民主主義党(HDP)のセラハッティン・デミルタシュ共同党首について、脅迫、テロとの闘争で職務を担った人々を標的にしたという罪状で起訴した。起訴状では、デミルタシュ共同党首がソーシャル・メディアのアカウントから発表した釈明においてアンカラ共和国主席検事長ユクセル・コジャマン氏を、テロ組織のメンバーに標的として提示した、とされている。

デミルタシュ共同党首は、アンカラ共和国主席検事長ユクセル・コジャマン氏を、テロ組織メンバーに対して標的として示したという訴えで起訴された。アンカラ共和国主席検事局によって作成された起訴状では、ツイッターアカウントで公開された釈明の際に用いた表現により、共和国検事長ユクセル・コジャマン氏を脅した、と明らかにされた。デミルタシュ氏について、脅迫を行い、テロとの闘争において任務に就いた人々を標的として示したという罪状で3年から8年の間で禁固刑を請求し、裁判を実施するよう求められた。

起訴状では、欧州人権裁判所(AİHM)の[被告に対する判断を]適応するに際し、表現内容における暴力への呼びかけ、憎悪発言、発言者のテロとの関わり、認知レベル、社会的な影響力、発言に際し用いられたツールの影響力そして拡散度合い、発言の際に用いられた手法の影響力そして幅広い層に到達させる能力に配慮すべき、と訴えかけた。

また、デミルタシュ氏が政治政党の党首としてテロ組織メンバーであるとの罪状の枠組みの中で裁かれること、世論によって動向が追われる裁判の間に彼の発言とその公表が幅広い国民層に影響を及ぼし、拡散する性質のものであることが明らかにされた。デミルタシュ氏の行動が釈明文の中に含まれていれば、テロ組織との闘争で積極的に職務を果たす公職者の個人情報を共有することになり、そうした職務に就く人々を組織メンバーの標的にするという意図を帯びているとして、そうした対象者であるユクセル・コジャマン氏を脅す性質を持っているとされた。

起訴状では、デミルタシュ氏が、告発の対象となった行動を、存在する、または存在していると考えられる組織が作り上げた脅迫力を利用して、テロ組織の活動の中で原告の身体への不可侵性に対する攻撃を実行することに触れることで脅迫を行ったとし、公務を担う者としてテロとの闘争に際し職務を果たしている原告の身分を公開し、テロ組織の標的とした、と明らかにされた。デミルタシュ氏に関して、この件で3年から8年までの禁固刑を求刑して裁判を実施するよう求められた。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:49926 )