みかん豊作、25%増
2020年09月26日付 Milliyet 紙


トルコを代表する輸出農産物のひとつであるみかんは、収穫25%増の見込みとのことで、農家と輸出業者には喜ばしいニュースとなった。

冬に欠かせない果物のひとつ、みかん。早期に収穫されたものは既に店頭に並んでいるが、エーゲ海周辺ではまだ収穫が始まっていない。木々で色付くのを待っているみかんの実止まりは前年度比25%増となり、農家を満足させた。10月に収穫の開始される温州みかんは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で輸出が増加すると見られている。

■みかん輸出、目標は4億ドル

エーゲ生鮮農作物輸出組合のハイレティン・ウチャク組合長は、昨シーズンは3億4700万ドル相当になる75.7万トンのみかんの輸出が行われたとアナトリア通信の取材で述べた。

66カ国に向けてトルコからみかんを輸出していると述べるウチャク組合長は、次のようにも語る。「最も輸出が多かったのはロシア、ウクライナ、イラクの3国でした。ロシアに対するみかん輸出は全体の54%に及びます。今年のみかん輸出額は3億4700万ドルを超すでしょう。我々の輸出額の目標は4億ドルです。」

また、ウチャク組合長は同組合が柑橘類の収穫量を確定するために過去10年間取り組んできたことにも触れた。

「実施した調査の結果によれば、今年のエーゲ海地域のみかんの収穫高は前年度から20~25%増加し、約15万トンにのぼると見られます。トルコ全体で同様の増加率と言えます。特にシーズン初期の開花期に豊作であり、その後悪天候などにより少々の損失はありましたが、農家、輸出業者の双方にとって実りの多いシーズンとなるでしょう。品質の点で言っても、今シーズンのみかんは期待通りの水準だと言えます。」

さらに、メンデレス農業会議のカディール・テリ代表は、今年のみかんの品質と収穫は「優」であると述べた。

「昨年度は我々の地域では収穫と品質のどちらも芳しくなかったが、今年はどちらも非常に良い。価格も我々の期待通りです。」

同氏は、新型コロナウイルス感染拡大のため、みかん需要が増えるだろうと明らかにした。

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( 翻訳者:木内唯理 )
( 記事ID:49937 )