保健省、輸入されるインフルエンザ・ワクチンの量を明らかにせず
2020年09月28日付 Cumhuriyet 紙
保健省は、トルコがインフルエンザ・ワクチンを生産する会社にいつ、どれだけの量の発注したかというデータを「取り引き上の機密」ということで明らかにしなかった。
共和人民党アダナ選出の国会議員であるブルハネッティン・ブルトは、「どれだけの量を輸入するかという問いに対して、取り引き上の機密という理由で回答しないのは、社会で不信感を生む原因になる。プロセスが非公開で進められていることを示している」と述べた。
ブルト議員は、トルコに輸入されるインフルエンザ・ワクチンのうちどれだけの量がパンデミック対策をしている医療従事者に割り振られるのかも尋ねた。保健省の回答は、「質問に関わる情報は取り引き上の機密を含んでいるため、制度上回答できない」であった。どれだけの量のワクチンを輸入するかについて回答しない保健省は、この問題に関する要望は関連企業に伝えることはできると述べて、製薬会社に矛先を転化した。
■透明性を確保するべきである
共和人民党のブルト議員は、自身が国会の保健委員会の委員であると述べて、「私たちに対してこの種の情報を開示することは重要である」と話した。
感染対策で最も重要な事柄の一つは透明性であるとしたブルト議員は、パンデミックに関するすべてのデータを国民と共有することが必要であると述べて、「国民は、これに応じて対策をとり、意識的に振る舞ってほしい」と述べた。
■不信感の原因となる
同議員は、保健省を筆頭に、インフルエンザ・ワクチンが国民にとって必要であることを世論に呼び掛けたことに注目し、「今日までのマスクの配布、外出禁止、パンデミックに関するデータの共有では、常に疑問と不信感を生んでいる。どれだけの量を輸入するかという問いを取引上の機密という理由で回答しないのは、社会で不信感を生む原因となる。プロセスが非公開で進んでいることを示している」と述べた。
(注)保健大臣は9月30日の会見で、これまで発表されてきたコロナウイルス陽性者数が、無症状の陽性者を含んでいないことを明らかにした。
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( 翻訳者:新井慧 )
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