クウェート:サバーフ首長が91歳で死去
2020年09月29日付 al-Quds al-Arabi 紙
■和解の旗手、アラブの関係修復人…クウェートは首長に別れを告げ、国連にはクウェート国旗が掲揚される
【アナトリア通信】
クウェート第15代首長であるサバーフ・アフマド・ジャービル・サバーフ首長が、火曜日(29日)、91歳で亡くなった。14年を超える在位期間を通じて、政争に揺れる地域の「善き仲介役」であった。
クウェート首長府によれば、首長は今日治療を受けていたアメリカ合衆国で亡くなったという。
サバーフ・アフマド・ジャービル首長はクウェートの指導者として、2006年1月の即位以来つねに平和と人道活動、そしてアラブ諸国の関係修復を目指した、地域における良識あるバランスの取れた外交を確立してきた。その最たる例は、3年以上前の湾岸危機で仲介役を担ったことだ。
2014年には、国連がクウェート首長に「人道活動のリーダー」の称号を贈り、世界の様々な地域での慈善活動や人道支援、および救援活動における首長の功績を称えた。また、サバーフ首長は2017年の夏より湾岸危機のトンネルから抜け出すべく、アラブ4カ国とカタールとの間で平和外交のリーダーとなっていた。
さらに、首長はその在位期間中アラブ諸国のみならず国際社会から「人道主義の首長」「平和の人」「和解の旗手」をはじめとする多くの称号を授けられた。
クウェート通信(KUNA)などが報じた情報に基づき、アナトリア通信は以下にサバーフ・アフマド首長の主だった経歴をまとめた。
(後略)
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( 翻訳者:下宮杏奈 )
( 記事ID:49955 )