パレスチナ:新たなインティファーダの予兆(2)
2020年09月27日付 al-Quds al-Arabi 紙


■「アクサー・インティファーダ」勃発から20年… 歴史は繰り返され、現状はパレスチナ人を「新たなインティファーダ」に駆り立てる

【ガザ、ラマッラ:本紙】

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「アクサー・インティファーダ」はシャロン元首相のアクサーモスク訪問を皮切りに勃発し、モスク内部で民衆による激しい衝突が起きた。その間、敬虔な人々は弾丸の雨を降らせてくるイスラエル軍に丸腰で立ち向かった。彼らの隊列の中には負傷する者もいたが、当時パレスチナ人たちは銃火火器の存在など歯牙にもかけなかった。そしてアクサーモスクに押し入られた翌日は金曜日であったので、激しい怒りがパレスチナ地域で広がり、金曜正午の礼拝中敬虔な人々はイスラエルがアクサーモスクの庭へ押し入ったことに対抗し、より激しい対立が発生した。その結果、アクサーモスクの庭では6人が殉教し、数百人が負傷した。その後、西岸地区やガザ地区全土にその憤怒が広まり、住民たちは境界沿いや入植地に繰り出した。民衆による未曽有の衝突の結果、初期の数か月で数百人の殉教者と数千人の負傷者が出た。最も有名な殉教者のひとりは、ムハンマド・ドゥッラ少年である。ジャーナリストたちのカメラは、イスラエル軍による発砲で、この少年が殉教する瞬間を捉えていた。父の後ろで身を守っている時のことだった。

(後略)

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( 翻訳者:萩原優太 )
( 記事ID:49956 )