アゼルバイジャン:大統領が紛争の即時解決を求める
2020年10月03日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アゼルバイジャン共和国大統領「我々はさらに30年も待つ時間などない」
【バクー:アナトリア通信】
アゼルバイジャン共和国のイルハーム・アリエフ大統領は、アルメニア共和国占領下のナゴルノ・カラバフ地域の危機を解決するためにさらに30年も待つ余裕は同国にはないと述べ、(問題の)即時解決を訴えた。
この発言は、両国の間で現在進行している衝突に関連し、同大統領がアルジャジーラに対して行った声明の中でなされた。
同大統領は、ナゴルノ・カラバフ地域の危機が解決されていない最も顕著な要因は、アルメニア政府の頑迷さと平和に向けての意欲の欠如であるとした。
さらに同大統領は、アルメニアは前提条件なしに占領を終わらせることを定めた国連安保理による4つの決議を無視していると指摘した。
同様に、欧州安保協力機構に属するミンスク・グループは28年間いかなる結果も出せていないと指摘した。
ミンスク・グループは、フランス、ロシアおよび米国が共同議長を務めており、アルメニア共和国の占領下にあるナゴルノ・カラバフ地域における紛争の平和的解決を模索するため1992年に結成された。
同大統領は、「我々はもはや『待ってくれ、今に動く、今に交渉を進める、今に助ける』といった声明に耳を貸すような立場ではなくなった」と付け加えた。
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( 翻訳者:吉永伊吹 )
( 記事ID:49974 )