シリア:アサド大統領「イスラエルとの和平は理論上はイエスだが、実際はノー」
2020年10月09日付 al-Mudun 紙
■アサド大統領はシリアとイスラエルの国交正常化のバザールを開く
【本紙:n.p.】
シリアのバッシャール・アサド大統領は、イスラエルが占領するシリアの領土を返還するという条件で、シリアと同国の国交を正常化する用意があると語った。
アサド大統領はスプートニクとのインタビューで、シリアの全領土が回復されることがシリア・イスラエル間の交渉を始めるための主要な条件であると述べた。続けてこう語った。「我々の立場は、1990年代の和平交渉開始時、つまりシリアにとって和平は権利に関するものだと我々が宣言したおよそ30年前から、非常に明確だ。我々の権利とは、すなわち我々の土地のことである。我々は土地を取り戻して初めてイスラエルと正常な関係を樹立することができる。問題は非常に単純だ」。
大統領は、イスラエルとの交渉が可能になるのは「イスラエルが占領しているシリアの土地を返還する準備が整ったときだが、現状はそうではなく、まだ今までも決してそうではなかった」とした。さらに「イスラエルの体制内で和平への一歩を踏み出す準備ができている高官など誰一人見たことがない。よって、我々の答えは、理論上はイエスであっても、実際は今に至るまでノーなのである」と述べた。
アサド大統領はシリアが目下イスラエルといかなる交渉も行っていないとしたうえで、「どのような交渉も絶対にありえない。絶対に何もあり得ない」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:黒田航生・吉永伊吹・植田晴紀 )
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