モロッコ:「女性の日」に女性のエンパワーメント推進を求める声
2020年10月12日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モロッコの女性は平等・差別撤廃委員会の設立に向けて動くよう要求
【ラバト:本紙】
モロッコの女性たちは土曜日(10日)、モロッコ女性の日を祝った。巷では2011年憲法で承認された男女平等原則を適用し、来年実施予定の選挙での女性のより一層の参加を保障するよう求める機運が高まっている。「あらゆる権利における女性のエンパワーメントとは、社会における地位向上やあらゆる計画を軌道に乗せることを保障するものだ」との声も聞かれた。
これに関して、(野党)民主勢力戦線党の女性部門は、来たる選挙へのモロッコ人女性の参加に関する政治改革の実施を訴えた。また、政府に対していわゆる「女性の問題への対処を渋るロジック」を放棄すること要請した。なお、これらの要求は具体的には2011年憲法の内容の実行すること、同憲法の解釈を民主的に行うこと、男女平等原則を他のあらゆる開発計画の中心に据えること、コロナの大流行を教訓として女性を経済面、社会面、健康面、法律面から支援する政策を実行することを念押しする形で行われた。
また、女性農業従事者の悲劇的な状況に関する声明では、コロナ流行の温床となったためにイチゴ畑の女性労働者の命を危険にさらしたという苦い経験を受けて、彼女たちを経済的、社会的に支援することが政府に求められた。
(後略)
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( 翻訳者:河野雪乃 )
( 記事ID:50013 )