レバノン:ハリーリー党首がUAEからの資金提供をめぐる噂を否定(1)
2020年10月20日付 al-Quds al-Arabi 紙
■サアド・ハリーリーのオフィスは、レバノンの「ムスタクバル・テレビ」を再始動するにあたってアラブ首長国連邦からの資金提供が存在するという噂を否定
【ベイルート:本紙】
アラブ首長国連邦の資金によって、サアド・ハリーリー党首の「ムスタクバル・テレビ」が再始動されたという話の信憑性はいかほどのものだろうか。
この話題は、ヒズブッラーに近い「アフバール紙」が報じたものである。同紙によれば、ハリーリー党首が自身のテレビ局を再開するにあたって、アラブ首長国連邦からの援助が同氏にもたらされたのだという。
同紙はアラブ首長国連邦による支援を、敵であるイスラエルとの正常化計画に向けての(同紙がそう呼ぶところの)「宣伝的反響」、さらにはレバノンにおけるトルコのプレゼンス拡大に対する警告の必要性に関連するものであると述べた。
同紙は同様の見解の根拠として、以下のように述べた。「レバノンという舞台にアラブ首長国連邦が存在しなかった場合、レバノンはトルコ人の手に委ねられることとなる。またハリーリーは依然としてスンニ派界隈におけるもっとも強い影響力を持つ人物であり、(トルコによる)影響力拡大に抗う能力がもっとも高い」。
しかし、ハリーリー党首の広報オフィスは「アラブ首長国連邦による『ムスタクバル』への資金提供はトルコの伸張に対抗するため?」という表題によって公開された当該記事が「誤りと虚偽の集合体」であることを明らかにした。
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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:50061 )