チュニジア:複数の団体が社会の混乱をもくろむ
2020年11月01日付 al-Quds al-Arabi 紙
■チュニジア大統領:複数の政治団体はフランス社会を含む多くの社会ので混乱を望むもくろむ
【チュニス:DPA】
チュニジアのカイス・サイード大統領は、フランスを始め各地で社会的混乱を引き起こしたとして、いくつかの団体を指弾したが、具体的な団体名までは言及しなかった。フランス社会では、一昨日木曜日にニースで起きた過激派のチュニジア人によって3人の市民が殺害されたテロ事件を受けて、大きな動揺が広がっている。
大統領府は声明を出し、サイード大統領は本日土曜日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領との電話会談で公式見解を述べ、「テロリズムとあらゆる形態の暴力」を非難したと発表した。
サイード大統領は、「一部の団体がフランス社会を含む多くの社会で混乱をもくろんでいることに間違いはないが、それらとイスラームは全く関係ない」と強く主張した。
また声明によると、両大統領は会談で、不法移民とその解決策についても話し合った。政治的解決を目標としながらも、日に日に深刻さを増すこの事象に迅速に対処するために協力して解決策を見出さねばならない。
さらに「イスラームを冒涜するためだけでなく、人民と国家の関係を悪化させる目的で動員されても、イスラームに隠れて見えなくなっている人間が大勢存在していることを確認しあった」と伝えている。
ニースのノートルダム大聖堂襲撃事件の実行犯であるチュニジア人は、先月海路で不法にイタリアのランペドゥーサ島に到着していたと見られる。
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( 翻訳者:原実都姫 )
( 記事ID:50123 )