登録商標のアナムル・バナナ、生産好調
2020年11月04日付 Milliyet 紙


トルコのバナナの一大生産地であるメルスィン県のアナムル郡で、「登録商標」のバナナの作付面積はおよそ5千万平方メートルに達した。

地理的な理由で微気候の特徴をもつ同地域において、ビニールハウスで有機栽培されるアナムル産バナナは農家にとっての最大の収入源となっている。

近年にビニールハウスの数は増加し、2018年に3千万平方メートル、2019年には4千万平方メートルとなったバナナの作付面積は、今年およそ5千万平方メートルとなった。

1年中収穫することができる特産品のアナムル・バナナは、その香り、味、薄い皮を理由に、輸入バナナに比べてより好まれている。

■「輸入品から守るために必要な手立てを講じます」

アナムル・ボズヤズ農協のアフメト・シェレフ・ギュムシュ組合長は、アナトリア通信の記者に、毎年アナムル・バナナの生産を行うビニールハウスの数が増えていると述べた。

ビニールハウスの増加が生産に貢献したと強調するギュムシュ組合長は、「1990年代には生産が少ないために国内需要の13%程しか満たせていなかった。トルコ政府のバナナ生産方針の結果、今日では需要の85%以上を満たすようになった。これは非常に目を見張る増加だ。」と述べた。

ギュムシュ組合長は、輸入品に対する政策が生産者によって歓迎されていると述べ、以下のように続けた。
 
「農業森林省のべキール・パクデミルリ大臣は、来年、国産のバナナ生産は国内需要の100%を満たすだろうと述べた。生産者と組合関係者として同省に心から感謝します。できるだけ早急に輸入から守るために必要な手立てを講じます。大統領を筆頭に関係各省がバナナ生産に関して尋常でない努力をしてきました。生産者としてこの努力を無駄にはしない。」

ギュムシュ組合長は、バナナ生産では年間収穫量の80%を小農が担っているとし、以下のことを述べた。

「資本をもつ企業や大規模経営に向けた農業に関する機会がこの業界で与えられるよう望んでいます。産業界側からの援助があれば、世界で付加価値が高いバナナの生産地は我が国になります。来年以降バナナの冷凍したもの、粉末、クリームを活用し、世界へ大規模な輸出の扉が開かれるよう心から信じています。」

■「輸入バナナと対抗できるほどになった」

45年に渡りバナナ生産者であるオカイ・オク氏は、政府の支援がバナナ生産の拡大に重要な貢献を果たしたと述べた。

生産者がより多く生産することに焦点を当てていると述べたオク氏は、「政府によるバナナ生産者への支援が続いてほしいです。意識的に行動して高品質のバナナを生産しています。競争力はずっと増しました。以前輸入バナナの品質はとても高かったです。現在では輸入バナナと対抗できるほどになりました。政府が生産者に援助し続ければ輸入を終わらせることになります。」と述べた。

生産者のアブドゥルカディル・ギュムシュ氏も、国内市場の需要を満たし輸入を終わらせるよう速やかに手だてを講じ始めたとし、生産能力は日毎に上がっていると述べた。

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( 翻訳者:佐藤くるみ )
( 記事ID:50136 )