内閣改造を準備するエルドアン大統領は、アルバイラク大臣が先日Instagram上で発表した辞任を承認した。エルドアン大統領はアルバイラク氏の辞任の形に「軽率だ」と不快感を示しており、家庭内でも危機が起きていると言われている。エルドアン大統領はアメリカの新時代にも注視しているという。

ベラト・アルバイラク財務大臣がInstagramのアカウント上で辞任を発表したことは、アルバイラク氏とエルドアン大統領の家族内での危機の原因にもなっていると言われている。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、アルバイラク氏のこのような形での辞任を「軽率なこと」と捉えており、またアルバイラク氏もエルドアン大統領に対して、「あなたが私を解任することはできない、私が辞任します」と伝えたとされている。

エルドアン大統領は人民連合（与党連合）の票率を守り、経済指標を通常に戻すために、広範囲で見直しを行っていくだろう。その一方でまた、ジョー・バイデン氏のアメリカ大統領選出に際して、トルコとアメリカの関係を再構築していくつもりだと語られている。

アルバイラク氏は金曜日（11月7日）、ムラト・ウイサル中央銀行総裁がエルドアン大統領によって解任され、後任にナジ・アーバル氏が任命されたことを受けて、Instagramのアカウント上で辞任を発表した。これはアルバイラク氏とエルドアン大統領の家庭内での危機の原因にもなっていると言われている。

エルドアン大統領がアルバイラク氏の更迭を考えていると明らかにした後、アルバイラク氏が即断でInstagramのアカウント上で辞任を発表したことが注目されており、アルバイラク氏のこの行動がエルドアン大統領の怒りを買い、家族内でもこれによって小さな危機が起きていると言われている。

エルドアン大統領は、アルバイラク氏のソーシャルメディアのアカウント上での辞任発表に苛立ち、このような気軽な辞任はあってはならないと不快感を示しているという。一方、アルバイラク氏も、エルドアン大統領から大臣交代を伝えられたことに反抗し、ソーシャルメディアへの投稿でエルドアン大統領に対し、「あなたは私を解任できない、私が辞任します」というメッセージを出したと言われている。

エルドアン大統領は初夏のころから、感染症とともに高まる経済危機をうけて内閣改造を行うことを望んでいたが、この過程でアルバイラク大臣が発表した新経済対策（YEP）の結果を待っており、YEPプログラムの成果が得られず内閣改造を決定したと言われている。辞任の裏では、アメリカの選挙も影響したという。

エルドアン大統領はまた、トルコ・アメリカ間の経済関係を再構築するために素早く行動し、以前からトランプと近しい関係を持つアルバイラク氏を、これも理由に解任しようとしたと囁かれている。

■ソイル内務大臣が力を増す

アルバイラク氏と対立しているスレイマン・ソイル内務大臣も解任されるだろうと舞台裏で言われている。ただし、アルバイラク氏の辞任はソイル氏の公正発展党（AKP）内での影響力を強めるだろうと注目されている。

AKP党員らはソイル大臣の時も行なったように、エルドアン大統領にアルバイラク氏の辞任を承認しないよう説得に努めているという。

エルドアン大統領はアルバイラク氏の辞任によって、アルバイラク氏とエルドアン大統領の一家内で危機があると世間で認識されることを望んでおらず、事態を鎮めようと努めていることも注目されている。

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（ 翻訳者:岩坂翼 ）
（ 記事ID:50164 )