PLOのサエブ・エレカット事務局長、COVID-19で死去
2020年11月10日付 al-Quds al-Arabi 紙
■PLOのサエブ・エレカット事務局長、COVID-19で死去
【ラマッラー:アワド・ラジューブ】
火曜日、PLOのサエブ・エレカット事務局長が65歳で亡くなった。イスラエルの占領を終わらせ、パレスチナの独立国家樹立という彼の悲願が達成されることはなかった。
パレスチナ民族解放運動「ファタハ」は、本日火曜日にパレスチナ交渉団長でもあるエレカット氏が、COVID-19のため、イスラエルのハダッサ・エインケルム病院で死去したと発表した。
亡くなった『人生は交渉』の著者であるエレカット氏は、先月8日新型コロナウイルス検査で陽性と診断されていた。
エレカット氏は、コロナウイルスに感染する以前から肺の難病を患っており、2017年には米国で肺の移植手術を受けていた。
新型コロナウイルス検査で陽性が判明した直後、エレカット氏は記者会見で、「肺移植手術に伴う免疫力の低下で、重篤な症状に苦しんでいる」と述べた。
エレカット氏は1955年4月28日、占領下東エルサレムの町アブディスで生まれた。17歳で渡米し、父親と一緒にそこで長年過ごした。
1977年、サンフランシスコ大学で政治学の学士号を取得し、2年後、同大学で国際関係論の修士号を取得した。
1982年、英国ブラッドフォード大学で平和研究の博士号を取得した。
博士号の取得後、エレカット氏はアメリカ国籍を取得した。
彼は1979年から1991年までナジャフ大学で政治学を教えるかたわら、1980年から1992年までパレスチナの新聞クドスの編集委員も務めた。
(後略)
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( 翻訳者:井上紗良 )
( 記事ID:50178 )