エジプト:焼身自殺を図った銀行員はムスリム同胞団のメンバーか
2020年11月14日付 al-Quds al-Arabi 紙
■エジプトメディアはタフリール広場で焼身自殺を図った銀行員がムスリム同胞団に所属しているのではないかと報じる
【カイロ:本紙】
輸出開発銀行(EBE)のエジプト人行員ムハンマド・フスニー氏のムスリム同胞団への所属が否定されたにも関わらず、公安筋やアブドゥルファッターフ・スィースィー政権系のメディアは、フスニー氏が同胞団に所属しているのではないかとの嫌疑をかけ、またフスニー氏が心因性の震えに苦しんでいたと強調した。これは、フスニー氏が数百万ドル規模の汚職を告発したことが原因で受けていた迫害に抗議して、一昨日SNS上で配信された動画において焼身自殺を図る数分前の出来事だ。
ある公安筋はコメントの中でムハンマド・フスニー氏は複数の罪を犯した疑いがかけられていたが最近釈放されたと語ったものの、それ以上詳しくは明かさなかった。また、この公安筋はエジプト当局がテロ組織だとみなしているムスリム同胞団が、フスニー氏を利用したと疑っている。
また、ある公安筋はムスリム同胞団が精神疾患のあるメンバーの一人(であるフスニー氏)を利用してエジプト市民の間に混乱を引き起こすため、フスニー氏に焼身自殺するよう強いたと語った。
政府系のメディアは、精神疾患やフスニー氏が同胞団に所属していることについて語っている家族の動画を用いた。これに対しSNSのインフルエンサーたちは、フスニー氏は反同胞団派だと応じた。
(後略)
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( 翻訳者:前田遥 )
( 記事ID:50184 )