チュニジア:裁判官協会がコロナウイルス対策の強化を当局に求める
2020年11月16日付 al-Quds al-Arabi 紙
■チュニジア:コロナにより裁判所の業務が妨げられ、裁判官協会は政府に介入を求める
【チュニス:本紙】
チュニジアの裁判官協会は、保健サービスの改善に関する物質的、社会的、またその他の要求のため、全ての裁判所において昨日月曜から5日間のストライキを開始したことを発表した。
このストライキは、サニーヤ・アリーディー裁判官がコロナウイルスにより亡くなった数日後に、とある私立診療所で彼女が治療費を支払うことができなかったというニュースが発端となった。
チュニジアの裁判官協会は、裁判所内で数百人のコロナウイルス感染者が確認されていることを明らかにし、司法従事者保護のための予防措置を強化する責任を負うよう当局に求めた。
裁判官協会のアナス・ハマーイディー会長は昨日月曜、コロナウイルスによって亡くなった裁判官の追悼集会の間に記者会見を開き、裁判所の書記官や弁護士、治安関係者、事務員らに加えコロナウイルスに感染した裁判官は約250人にのぼったと述べた。同会長はまた、この数字は保健当局によって秘匿され、正しい数字を提供できないため、概算であることを指摘した。
ハマーイディー会長は政府に対し、「我々の独立性を我々の健康の保障と引き換えにしないでほしい」と述べ、裁判官に圧力をかけるため政治家がコロナウイルスを利用していると警告した。
(後略)
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( 翻訳者:笠井野乃果 )
( 記事ID:50203 )