■EUがスーダンのエチオピア人難民に緊急援助を送る

【ハルツーム：アナトリア通信】

EUは木曜、スーダン国内のエチオピア人難民に対する緊急資金援助の実施を発表し、ティグレ州の紛争当事者に人道的行為の円滑化を呼びかけた。

EUのスーダン支部はFacebookを通じて公表した声明のなかで「紛争を逃れたますます多くのエチオピア人難民がスーダンとの国境に到着し続けるなかで、我々は緊急支援として400万ユーロもの額を集めている」と述べた。

同声明は、発表された（援助）資金が、急激な難民流入が発生しているカッサラ州とカダーリフ州(東部)のNGOおよび国連機関の支援にあてられることを明らかにした。

欧州委員会の危機管理担当委員であるヤネス・レナルチッチ氏は同声明内で「（問題となっている）真の人道危機はティグレ紛争が引き起こしたものである。我々はこの最初の資金によってエチオピア人難民を支援する」と述べた。

同氏はその解決策が「敵対行為の停止」であると強調した。さらに紛争当事者に対して、人道支援に関連する労働者が、エチオピア領内の紛争による被害を受けた地域一帯へ入ることを「完全かつ無制限なかたちで」許可するよう呼びかけた。

国連難民高等弁務官事務所は水曜、スーダンにおけるエチオピア人難民の数が3万人に増加したことを公表した。

新たな難民の流入は、コロナウイルスの流行に加え、紛争、深刻な経済危機、未曾有の洪水、イナゴの大量発生によりスーダン自体が悲惨な人的被害に苦しんでいる時期に発生した。

(後略)

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（ 翻訳者:佐伯麻実 ）
（ 記事ID:50205 )