トルコ文学:ブルハン・ソンメズ氏の『イスタンブル・イスタンブル』のドイツ語版が刊行
2017年07月05日付 Hurriyet 紙


その小説が現在に至るまでイギリスからマケドニアまで21言語で出版されているトルコ人作家のブルハン・ソンメズ氏の『イスタンブル・イスタンブル(İstanbul İstanbul)』というタイトルの小説がドイツ語へと翻訳された。本はトルコから数多くの作品をドイツ語へと翻訳したサビネ・アダテペ氏によって翻訳された。

ブルハン・ソンメズ氏の小説『イスタンブル・イスタンブル(İstanbul İstanbul)』のドイツ語が出版された。btb―Verlag社によって同タイトルで出版された作品は、二週間前にベルリン文学フェスティバルにおいて作家も参加したある会合によって初めて紹介されたものだ。ソンメズ氏は、本と共に今後の日程で国際フランクフルト・ブックフェアそしてエッセンで開催される予定の会合にもまたゲストとして参加する予定だ。ドイツ語が話される世界と共に作りあげるダイアローグに対して大きな重要性を与えるソンメズ氏は、「このように私の言語がドイツ語においてどのような声をもたらしたのかということも学ぶことになるでしょう。」と語っている。

■二つの異なるイスタンブルの物語

小説の数々がイギリスからマケドニアに至るまで21言語で出版されたソンメズ氏は、最近ではアメリカで与えられたヴァーツラフ・ハヴェル賞を獲得した。2016年以来、国際ペンクラブ運営委員に参加した作家の小説は現在までトルコから数多くの作品をドイツ語へと翻訳したサビネ・アダテペ氏によって翻訳がなされた。『イスタンブル・イスタンブル(İstanbul İstanbul)』、は二つの異なるイスタンブルを物語る小説だ。物語の一つは地下で、もう一方はというとその上にある二つのイスタンブルだ・・・地下にあるイスタンブルは拷問を受ける人々が押し込められた拘置所である。もう一方のイスタンブルはといえば、その登場人物が語る物語の舞台となった都市なのである。

■ベルリンの後にフランクフルトとエッセン

フランクフルト・ブック・フェアへ招待を受けた作家として参加をしたソンメズ氏は、市政の傘下の文化センターフェアの期間中、都市において開催された「オープン・ブックスフェスティバルにも参加する予定だ。10月12日の夜に町の中心地の「福音主義アカデミー」において『イスタンブル・イスタンブル(İstanbul İstanbul)』というタイトルの元で行われる予定の「読書ナイト」におけるモデレーターと通訳はサビネ・アダテペ氏が務める予定だ。本のドイツ語版も作家で、俳優そして監督であるステファン・ビットン氏によって音読される予定である。ソンメズ氏は、一か月後にもドイツで開催される伝統トルコ-ドイツ文学イベントの最も重要なもののひとつである『トルコ文学の世界―文化-文学フェスティバル(Literatürk Kültür ve Edebiyat Festivali)』のゲストとして参加する予定である。11月14日の夜にエッセンで開催される予定の読書ナイトは、小説をドイツ語へと翻訳をしたサビネ・アダテプ氏によって執り行われる予定だ。

■新しくリアルな結びつき
更に以前には記事、物語そして自身と行われたトークショーを通じてドイツ語が話される世界と邂逅したソンメズ氏は、小説を介して新たに出会う事を以下のように解説している。「ドイツはよく訪れて、数多くのイベントに参加した国です。この地の新聞そして様々な雑誌で私の記事とトークショーが刊行されました。しかしながら私の小説は出版されていませんでした。私が思うには、新しくそしてリアルな結びつきが作られ始めるでしょう。私の本を英語、もしくはトルコ語から読むドイツ人の読者たちとのダイアローグがありました。今や私は自分の言語がドイツ語ではどのような声を与えるのかということを知ることになるでしょう。全ての言語によって新たな小説となることから、私はいまやドイツ人の読者たちの解釈を聞きながら学ぶことになるのです。」
中東工科大学(ODTÜ)において小説に関しての授業を行っているソンメズ氏は、イスタンブルそしてケンブリッジに暮らしている。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:50220 )