パレスチナ:大統領は日曜から近隣二か国の歴訪をスタートさせる
2020年11月28日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アッバース大統領がアンマンとカイロを訪問する

【ラマッラー:アナトリア通信】

パレスチナのマフムード・アッバース大統領は、日曜日(29日)にヨルダンとエジプトを含む今年初の外遊を始める。

パレスチナの匿名希望の情報筋がアナトリア通信に語ったところによると、アッバース大統領は外遊中ヨルダンのアブドゥッラー2世国王とエジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領に面会するという。

また同情報筋は、外遊中のスケジュールには、パレスチナ国内の和解と、新しい米政権との(政治的)調整および地域・国際的情勢についての議論が含まれると付け加えた。

一方で同情報筋は、2014年以降中断しているパレスチナ・イスラエル間の交渉が外遊中に再開することはないと否定した。

なお、同情報筋は外遊の期間やどちらの国を先に訪問するか等の詳細については言及しなかった。また、報道があるまでは、この外遊に関する公式声明も発出されていなかった。

今月11月10日、パレスチナ大統領は、二国間関係を強化するためにジョー・バイデン政権と新たなページを開く用意があると表明した。

なお、パレスチナはトランプ政権が2017年12月6日に被占領地エルサレムをイスラエルの首都として承認して以来、同政権と関係を絶っている。

また、今年9月25日、アッバース大統領はアントニオ・グテーレス国連事務総長に、二国家解決を実現し、占領を終結させ、東エルサレムを首都とするパレスチナ国家の独立を実現するための国際的な和平会議を、2021年の初めに開催するための具体的なプロセスを開始するように求めた。

さらに、今月11月16日から17日には、ファタハとハマース双方の代表者の間で会議がカイロで開かれた。これは、パレスチナ国内の和解を実現し分裂を解消するための協議の一環として行われたが、真の突破口を開くことはできなかった。

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( 翻訳者:平野日向子 )
( 記事ID:50244 )