アルジェリア:アルジェリアの人権状況に関する欧州議会決議を非難
2020年11月28日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アルジェリア:人権に関する欧州議会の決議を非難

【アルジェ:アナトリア通信】

アルジェリアは土曜日(28日)、同国の人権状況を批判する欧州議会の決議を非難し、決議には「侮辱」と植民地時代にさかのぼる「父権主義」が示されていると評した。

欧州議会は木曜日(26日)、アルジェリアの人権状況を批判する内容を含む決議を採択しており、アルジェリアの人権状況を「憂慮している」と評した。

これに対し、アルジェリア外務省は土曜日、声明の中で「いかなる欧州の機関もこのような無礼な方法で我々の内政に干渉することは不可能であり、また受け入れられない」と述べ、この決議はアルジェリアとそのパートナーである欧州との関係を悪化させる類のものであると警告した。

そして、アルジェリアは「欧州と相互尊重および内政不干渉に基づく関係を結んでいる」ことを強調した。

さらに、この決議には「アルジェリアの国民と諸機関を侮辱する内容」を含んでいると付言した。

また、この外務省の声明は、(欧州議会の)決議文書の論調は「敵対的で、アルジェリア国民とその主権選択に対して植民地時代にさかのぼる父権主義的な精神構造を持ち合わせている」との見方を示した。

この決議の公表以来、アルジェリアの多くの政党から決議を「非難および糾弾」する声明が発出され続けている。そして、それらの声明は全体的に足並みを揃えたように、この決議が欧州議会議員による国内問題への「あからさまな」干渉であるとの見方を示している。なお、アルジェリアの国内状況の関する欧州議会決議が出されたのは二回目である。

2019年11月にも欧州議会はアルジェリア当局を「恥知らず」と表現した決議を採択し、アルジェリアはその直後にEUとの関係が後退するだろうと脅しをかけた。

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( 翻訳者:半田桃香 )
( 記事ID:50251 )